香港は観光客にとって人気の高い目的地で、異国情緒あふれる文化やショッピング、グルメを楽しめます。そして、旅行前にビザ要件や入国規則を理解しておくことは、安全かつスムーズな旅のために重要です。
香港では国籍や滞在期間に応じてビザの必要性が異なります。多くの国籍を持つ旅行者は、一定の短期間であればビザなしで香港に滞在することができます。ただし、滞在目的が観光以外（就労や就学など）の場合や滞在期間が長期になる場合は、ビザの取得が必要です。
日本国籍を持つ旅行者は、90日以内の観光・商用目的の滞在において、事前にビザを取得する必要はありません。ビザ免除期間内であれば、観光・ショッピング・ビジネスミーティングを行うことができますが、就労や収益活動は認められていません。報酬の有無に関係なくビザ取得が必要となる場合もありますのでビジネス活動を行う場合は注意をして下さい。
90日を超える滞在を希望する場合 、就労や収益活動（たとえば現地でのアルバイト）が含まれる場合などはビザの申請が必要になります。一部の国籍の方は、短期滞在であっても入国のためにビザが必要になりますので、日本国籍の方でない同行者がいる場合は事前にビザの有無を確認しましょう。
90日以内のビザ免除期間で滞在している場合でも、滞在期間を延長したい場合は香港イミグレーションに申請する必要があります。延長が認められるかどうかは、滞在目的や申請理由によります。90日を超えての滞在が発覚した場合、将来の入国に影響を及ぼす可能性があるため、必ず期限内に滞在を延長する手続きを行うことが重要です。
香港ではビザなしの就労は法律で禁止されています。ボランティア活動や講演会の登壇であっても一部制限されるため、ご自身の行う予定の活動がビザなしで可能か香港イミグレーションのサイトなどで事前に確認が必要です。香港イミグレーションに不法就労と判断され禁固刑となった例も複数ありますのでご自身での判断が難しい場合はビザ専門家に問い合わせることもおすすめします。
香港の入国審査では、基本的に質問などをされることはありませんが「 滞在の目的は？」「どこに滞在する予定か？」「どれくらいの滞在資金を持っているか？」のような簡単な質問を受ける可能性があります。これらの質問に的確に答え、提示書類を整えておくことで、入国がスムーズに進みます。特に、帰国チケットの有無は重要視されるため、必ず準備しましょう。
ビザなしで香港に滞在中の医療費は全額自己負担となります。香港は医療費などがかなり高額なため、万が一の病気や事故に備え旅行保険への加入が推奨されます。
香港は東南アジアや中国本土への中継地点としても人気のため、多くの旅行者がトランジットでの短期滞在を行います。ただし2024年10月時点では中国本土に入国する際は別途ビザの申請、取得が必要になります。また一部の旅行者は、マカオなど近隣地域への短期旅行後、再度香港に戻る形での滞在延長を図りますが、香港イミグレーションはこの方法を厳しく取り締まることがあるため注意が必要です。
日本人を含む多くの国籍の旅行者がビザなしで香港の観光滞在を楽しめますが、滞在期間や目的に応じてビザ申請が必要な場合もあります。国籍で滞在可能期間も異なるため香港イミグレーションのサイトなどでご自身の滞在可能期間を事前に確認をしてから入国するようにしましょう。旅行前に必要な書類を確認し、スムーズな旅を楽しむための準備を整えましょう。また、ビザなし滞在期間内に活動範囲を超えた場合のペナルティを避けるため、滞在中も適切なルールを守ることが重要です。香港での素晴らしい旅行体験を安全に楽しむために、事前の情報収集と準備を欠かさないようにしましょう。
