香港の家族ビザ

香港の家族ビザ

香港への移住を家族で考える場合には、扶養家族の方は家族ビザ(Dependant visa)を申請し取得することが一般的です。家族ビザは香港で長期滞在が可能なビザを保持している方の家族、永住権を持っている方や香港人と結婚をしている方の家族(配偶者、18歳未満の独身の子供、60歳以上の両親)が一緒に香港に移住するために申請ができるビザです。裏を返せば、日本人の方が香港以外の国からご家族全員で移住を考える場合はご家族のどなたかが香港で長期滞在が可能なビザを申請し取得する必要が先にあります。

香港で長期滞在が可能なビザとしては、就労ビザ(Employment visa)、投資ビザ(Investment visa)、トップタレントパス・スキーム(TTPS)、研修ビザ(Training Visa)などがあります。ワーキングホリデービザ(Working holiday visa)も香港で長期滞在が可能なビザの一つではありますが、残念ながらワーキングホリデービザでは家族ビザを申請することはできません。

家族ビザを取得するためには、いくつかの条件を満たす必要があります。お知らせした通りまず第一に、香港で長期滞在をするためのビザを取得している、またはする予定がある主申請者が家族のスポンサーとなる必要があります。そのためには、香港での雇用契約やビジネスの設立が必要です。また、家族ビザを申請するご家族は、主申請者との家族関係を証明するための書類を提出する必要があります。家族関係を証明する書類に関しては、出生証明書、結婚証明書などの法的な家族のつながりがあることを証明できるものとなっています。

また、スポンサーの方がご家族を養っていける証明をする必要もあるため、収入証明書、銀行残高証明書、賃貸契約書や不動産所有証明書の写しも提出する必要があります。証明書が英語、中国語以外の言葉で記載されている場合は、発行国の領事館が発行する公式な翻訳が必要となることがあります。同性の方同士でも家族関係が証明できる法的な書類があれば家族ビザを申請し取得することが可能です。さらに、申請者は香港政府の規定に従って、ビザ申請手続きを行う必要があります。

これには、適切な申請書類の提出や必要な手数料の支払いが含まれます。申請プロセスは通常、申請者が必要な書類や情報を提供し、適切な手続きを完了することで行われますが、申請資料を英語か中国語で作成しないといけないなど少し難しい部分もあるので心配な方はビザ取得のプロに相談をして申請書類を作成していくことも良いかと思います。

家族ビザは申請をしてから通常であれば6週間前後で審査が完了して承認されます。家族ビザのスポンサーが香港人の方でない限り、追加の申請書類を求められることはほとんどありません。家族ビザの取得に成功した場合、ご家族は香港での生活を始めることができます。ご家族の方は香港での学校や仕事を探し、地域社会に参加する機会を持つことが可能になります。家族ビザを保持している場合は、香港内で正社員、パートタイムに限らず自由に働くことが可能になり、香港での生活やビジネス環境に馴染み、新たな経験やチャンスを追求することができます。

家族ビザは、香港での生活を希望する方やそのご家族にとって貴重な機会を得ることができるビザになっています。家族ビザを通じて、ご家族で一緒に香港の魅力的な文化や経済活動に参加することができます。香港政府は家族の絆を大切にし、香港での生活を満喫するためのサポートを提供しています。