香港への入国手続きは、旅程の最初のステップであり、スムーズな滞在を始める上で重要な段階です。以下に、一般的な香港に入国してからスタンプをもらうまでの手続きの流れを詳しく説明します。
香港に入国してからスタンプをもらうまでの最初のステップが入国審査になります。入国審査を行なうイミグレーションは第一ターミナルにあるため、第二ターミナルに到着した場合は、シャトルトレイン又はバスで移動します。また、第一ターミナルに到着した場合も到着ゲートによっては、シャトルトレインを利用してイミグレーションがあるエリアまで移動する必要があります。シャトルトレインは、数分間隔で運行されています。入国審査の際に必要なものは、パスポートと入国カードになります。日本国籍の方は、香港への滞在が観光目的であればビザなしで最長90日間の滞在が可能です。ビザの申請は不要ですが、パスポートの有効期限に注意をしてください。1ヶ月以内の滞在予定の場合は有効期限が滞在日数+1ヶ月、1ヶ月以上滞在予定の場合は3ヶ月以上残っていることを確認してください。入国カードは、通常搭乗した機内で受け取ることができるので、機内で記入し準備しておくことがおすすめです。万が一、機内で受け取れなかった場合も飛行機を降り、香港の入国審査カウンターの前に入国カード記入カウンターが数箇所設置されております。そこには入国カードとボールペンが用意されているので、そこで記入してから入国審査の列に並ぶようにしてください。入国カードは、黒色のボールペンを使用し、英語又は中国語で記入します。英語の場合はブロック体で、また中国語で記入する場合でも、日本のパスポート保持者の場合は名前はアルファベットで記入するようにしてください。入国審査カウンターに着いたら、パスポートと入国カードを審査官に提出してください。2013年よりパスポートのスタンプが廃止されました。その代わりに氏名、パスポート番号、入国日、滞在期限が印字されたランディングスリップがパスポートに挟まれますのでそちらを受け取り入国審査は終了になります。こちらは、香港滞在中は保持しておく必要があるので無くさないように気をつけてください。万が一紛失してしまった場合は、湾仔(ワンチャイ)にあるイミグレーションオフィスで無料で再発行することができます。
また、香港に直近の過去12ヶ月で3回を超えて訪れたことがある、 航空会社のマイレージサービスの上級資格を保持している、香港国際空港フリークエントビジターカードを保持している、トラベルパスを保持している、APEC(含香港)カードを保持しているという条件のいずれかに該当する方はe-channelに登録することができます。e-channelとは、特定の条件を満たす旅行者が専用の自動入境ゲートを利用して、入国審査を行うことができる制度のことです。出入国書類の記入も不要になります。通常の審査窓口に比べて待ち時間が短縮され、効率的に入国手続きを行うことができるので条件に当てはまるかたは登録することをおすすめします。申請は香港国際空港の到着ゲート又は湾仔(ワンチャイ)にあるイミグレーションオフィスで行うことができます。e-channelを利用して香港に入国される場合は、パスポートをスキャナーに読み込ませ、ゲートが開くので次にすすみ、機械に指紋をスキャンさせるとシールが出てくるのでそれをパスポートに貼り完了となります。e-channelを利用して香港に入国する場合もパスポートにスタンプが押されることはありません。
以上が、香港に入国してからスタンプ(ランディングスリップ)をもらうまでの一般的な流れです。滞在者は入国手続きを円滑に進めるために、必要な書類などを事前に準備し、審査官の指示に従うことが重要です。